![むし歯治療](./img/decay_treatment/img_top.png)
![むし歯治療](./img/decay_treatment/img_top_sp.png)
むし歯治療
削ることと痛みを最小限に
歯の表面にあるむし歯を取り除き、詰め物や被せ物で修復します。
患部周辺の健康な歯質を最小限に削ります。また、歯を残すことを諦めません。
![Decay treatment](./img/decay_treatment/sec_1/title_section.png)
むし歯治療
治療と予防
![診察中の歯](./img/decay_treatment/sec_1/img_01.jpg)
むし歯は早期発見により治療が容易になります。適切な歯磨きやフロスの使用、口腔内を衛生的にする習慣の確立も重要です。食事制限や甘い飲み物の摂取量の制限、フッ素の使用も予防に役立ちます。
さらに、フッ素塗布やシーラントの利用も検討しましょう。定期的な歯科医のアドバイスや教育を受け、口腔の健康を維持するための最善の方法を学びましょう。
むし歯について
歯垢(プラーク)中のミュータンス菌は、糖分やタンパク質を分解して酸を生成し、その酸が歯のエナメル質やカルシウム、リンなどの成分を溶かしてむし歯を引き起こす原因となります。
ただし、歯みがきを怠ったり甘いものを多く摂取していてもむし歯がない人もいます。そういった人は、細菌の数が少ないか、または溶け出したカルシウムやリンなどの成分を元に戻してくれる「だ液」の働きが強いことなどが考えられます。
こんな症状ありませんか?
- 歯が痛い、しみる
- 歯が欠けた
- 舌で触ると引っかかった感じがする
- 食べ物が同じ場所で引っかかる
![頬を押さえる女性](./img/decay_treatment/sec_1/img_02.png)
むし歯は、以下のような要素が関係していると言われています。
-
歯質
歯質は歯の性質や強さを表します。歯質が柔らかい場合やエナメル質が薄い場合は、酸に対して脆弱でむし歯になりやすい傾向があります。歯の質は個人によって異なり、それによってむし歯の感受性も変わります。適切な歯みがきや予防ケアが重要で、定期的な歯科検診もおすすめです。
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細菌
口腔内に存在するミュータンス菌などの細菌は、糖分やタンパク質を分解し酸を生成します。この酸が歯の表面を侵食し、むし歯を引き起こします。細菌の数や種類は個人によって異なり、口腔内のバランスが重要です。適切な歯磨きや予防策、口腔衛生の維持が細菌の増殖を抑えるのに役立ちます。
-
糖分
口腔内の細菌は糖分をエネルギー源として利用し、その代謝過程で酸を生成します。特に砂糖やデンプンを含む食品を摂取すると、細菌がこれらの炭水化物を分解し、酸が歯の表面を侵食します。定期的な歯磨きや適切な食事制限は、糖分の影響を軽減し、むし歯のリスクを低減するために重要です。
![Types](./img/decay_treatment/sec_2/title_section.png)
治療方法
むし歯の進行度と治療方法
C1(初期段階)
![初期段階](./img/decay_treatment/sec_2/img_01.jpg)
症状エナメル質に軽度の溝や白い斑点が現れることがあります。
治療方法フッ素処置や適切な口腔衛生習慣の改善により、進行を抑えることができます。
C2(浅いむし歯)
![浅いむし歯](./img/decay_treatment/sec_2/img_02.jpg)
症状エナメル質の表面が侵食され、むし歯がエナメル質の下層に到達することがあります。
治療方法むし歯を除去し、該当部位に詰め物(フィリング)を行うことが一般的です。
C3(中度のむし歯)
![中度のむし歯](./img/decay_treatment/sec_2/img_03.jpg)
症状エナメル質と象牙質(歯の内部組織)の両方が侵食され、むし歯が神経に近づいていることがあります。
治療方法むし歯を除去し、該当部位に詰め物やインレー、オンレー(被せ物)などを行う場合があります。神経に影響がある場合は、根管治療が必要となることもあります。
C4(進行したむし歯)
![進行したむし歯](./img/decay_treatment/sec_2/img_04.jpg)
症状むし歯が神経に達し、感染や炎症が生じることがあります。激しい痛みや腫れ、膿が見られることもあります。
治療方法根管治療や抜歯が必要となる場合があります。根管治療では、感染した神経を取り除き、歯を保存するために充填を行います。ただし、重度の場合は抜歯が必要な場合もあります。
![Root canal treatment](./img/decay_treatment/sec_3/title_section.png)
根管治療
![歯の模型](./img/decay_treatment/sec_3/img_01.jpg)
歯の根の治療とは
むし歯などで神経を抜いた後、神経が通っていた管を無菌状態にして、薬を詰める治療を『根管治療』といいます。 神経を抜いた後の歯を長持ちさせるために重要な治療です。 しかし、神経が通っている管は、小さく、細く、曲がっているため、管の先端まで目視できません。非常に難しい治療です。 歯の根の治療を途中で中断したり、何らかの原因で細菌が繁殖した場合、膿がたまった状態になり痛みが出てきます。治療が進み、痛みや違和感がとれても、最後までしっかり治療を受けましょう。
具体的な治療手順
STEP 01 治療前の状態
![治療前の状態](./img/decay_treatment/sec_3/img_02.jpg)
(左)むし歯が神経まで達しています。
(右)以前根管治療をした箇所に膿が溜まっている状態です。
STEP 02 むし歯患部やかぶせ物の除去
![むし歯患部やかぶせ物の除去](./img/decay_treatment/sec_3/img_03.jpg)
(左)むし歯で汚染された箇所を取り除きます。
(右)膿がたまっている場合はまずは被せ物を取り除きます。
STEP 03 神経や薬剤の除去
![神経や薬剤の除去](./img/decay_treatment/sec_3/img_04.jpg)
(左)むし歯で神経まで汚染されているので、神経を抜く治療をおこないます。
(右)膿が溜まっている場合は以前詰めた薬剤を取り除く必要があります。
STEP 04 洗浄
![洗浄](./img/decay_treatment/sec_3/img_05.jpg)
治療器具を使用し根管をきれいにし、薬剤で洗浄を行います。
洗浄ができたら、仮の蓋をします。
状態が悪いときは、この治療を複数回繰り返します。
STEP 05 薬剤を詰め、密封
![薬剤を詰め、密封](./img/decay_treatment/sec_3/img_06.jpg)
状態が良ければ、薬剤をつめて密封します。
STEP 06 完了
![完了](./img/decay_treatment/sec_3/img_07.jpg)
土台をつくり、歯の形を整え、被せ物を被せて完了となります。
治療後の注意点
- 麻酔がきれるまで2~3時間ほどかかります。その間は感覚がないため、お食事はお控えください。
- 神経の処置をしているため、痛みがでる場合があります。処方する痛み止めをお飲みください。
- 治療したところで物を噛むと痛みがでたり、仮の被せ物が取れてしまうことがあります。なるべく噛まないようにしてください。
- 根の治療を途中で止めると、症状が悪化してしまいます。最後まで治療をしましょう。
![Dental prosthesis](./img/decay_treatment/sec_4/title_section.png)
補綴物
根の治療や土台が完成したら、最後は補綴物を作ります。
詰め物や被せ物にはさまざまな素材があり、保険診療で作製できる「銀歯」は、費用の面でメリットがあります。銀歯は強力で耐久性があり、一般的なむし歯治療に広く使用されています。しかし、銀歯は見た目の美しさや審美性には欠け、口の中で金属の光沢が目立つことがあります。また、金属アレルギーを持つ方にはリスクがあります。
一方、自由診療ではセラミックなどの審美的な素材が利用されます。セラミックは天然歯に近い色合いや光沢を再現でき、見た目が非常に自然です。また、金属と比べて熱伝導性が低く、冷たい・熱い刺激に敏感な方にも適しています。さらにセラミックは修復物の精度も高く、長期的な耐久性を持ちます。ただし、自由診療のため費用が高くなる場合もあります。
当院では、患者さんのお口の状態や治療の希望をお伺いし、最適な材料をご提案しています。審美性や機能性、費用などの要素を考慮しながら、患者さんに最善の治療を提供することを目指しています。ご希望やご質問がございましたら、遠慮なくお申し付けください
![Point](./img/decay_treatment/sec_5/title_section.png)
予防と早期治療
予防と早期治療が重要
- 歯垢(プラーク)の除去を日常的に行いましょう。歯みがきやフロスの習慣を確立し、口腔衛生を維持しましょう。
- 砂糖や甘い飲み物の摂取を制限し、栄養バランスの取れた食事を心掛けましょう。
- 定期的な歯科検診とクリーニングを受けることで、早期のむし歯発見と治療が可能です。
- むし歯が進行してしまった場合でも、早めの治療を行いましょう。根管治療や詰め物など、適切な処置で歯を守りましょう。
- むし歯の進行度に応じて適切な治療方法を選びましょう。C1~C4の進行度に対応した治療プランがあります。
- 自分自身の歯の健康状態を理解し、歯科医師とのコミュニケーションを大切にしましょう。
予防と早期治療を心掛けることで、むし歯を予防・制御することができます。健康な歯を保つために、日常のケアと定期的な歯科診療をお忘れなく!
![笑顔の女性](./img/decay_treatment/sec_5/img_01.png)